連名で返礼する品物の選び方

内祝いの意味と贈ると喜ばれるもの

内祝いは、本来「お祝いなどの喜ばしいことがあったときのお裾分け」という意味合いがあります。最近では、お祝いをもらったから返すという意味で認識している人の方が多いかもしれません。しかし、内祝いを贈る際メッセージを添えるときには、「もらったから返す」というより「日頃からの感謝の気持ち」が伝わるようなメッセージにすると喜ばれるでしょう。

一般的には、いただいたお祝いの半額ぐらいの品物を贈るのが相場です。安すぎても高すぎても失礼になるので気を付けましょう。贈るものは、「割れる」「切れる」を連想させるようなグラスや包丁は避けます。このようなものは縁起が悪いので、どんなに高価で価値のあるものでも嫌な思いをさせてしまう可能性があるからです。相手の家族構成に合わせた「消えもの」と呼ばれる普段からどの家庭でも使われるような緑茶・乾物・調味料などを贈ると喜ばれるでしょう。

連名で内祝いを贈られたときのマナー

連名で内祝いをいただいたときも通常の内祝いと同様のお返しをすれば、問題ありません。連名でもらったからといってまとめて返す決まりはなく、個別に贈っても構いません。そのため、もらった人数で分けられる個包装の商品を選ぶと丁度いいでしょう。ドリップコーヒーが何個か入っているものやお菓子の詰め合わせになっている小袋のものなどは重宝します。連名で内祝いをもらってもお返しの相場は半額程度なので、個別で返す場合は全体を人数分で割った金額の商品を返しましょう。例えば、5人の連名で1万円程度のお祝いをもらったら、1人当たり2,000円相当出したことになるので、その半額の1,000円程度の商品にします。 連名で贈ってくれた人たちにまとめて返したい場合は、ホームパーティーなどに招待して、そこで渡す方法もあります。また、パーティーで振舞う食事などがお返しにもなるので、豪華な食べ物でもてなすのもいいでしょう。